廃墟と化した映画『最後の戦士:悪の根』ロケ地 - Abandoned Film Location "The Last Warrior: Root of Evil " in Russia -
2021
14
この日私は、人生の中で一番不味いかもしれないカーシャを食べた。

というか、これは本当にカーシャだったのだろうか。
カーシャとはロシアやウクライナなど東欧圏での粥の総称である。
イネ科の穀物や豆類などを水、ブイヨン、牛乳などで柔らかく煮た料理で、蕎麦の実を使ったものが
一番メジャーかもしれない。
これは…キヌアだろうか、味はモソモソとした何らかの雑穀の皮のような味がして妙に甘い。
ドライフルーツも沢山入っているが残念な程キヌアと合ってない。
恐ろしく不味かった。
そんな謎のカーシャを食べた後、私は映画ロケ地の廃墟へと向かった。

入り口。裏側感が凄い。

そこそこ雰囲気がある。

綺麗な箇所だけ見ていけば民族的な伝統的な村なのか、はたまたテーマパークなのかと思ってしまいそうだ。

中に残留物はないが、入る事は出来た。

可愛い。
部分部分で見ていればきちんと御伽噺の世界に入り込んだような気持ちになれる。

しかしやはり映画のセットなのだな、と裏側を見てしみじみ思った。

こちらのロケ地は『最後の戦士:悪の根(Последний богатырь: Корень зла)』という
ロシアのファンタジーコメディ映画撮影の為に造られた場所だ。
映画では建物内部がもっと凝った造りのように見受けられたが、どうやらCGで補っているらしい。
(実際に映画を観た訳ではなく場面場面を切り取ったキャプチャーを拝見した)

このロケ地がどのように登場するか実際の映画もじっくり観てみたいものだ。
Amazon Prime Videoで取り扱っていないのが残念である。
(…と思ったが2022年4月、邦題ベロゴリア戦記の公式サイトを発見した。)

木造建築なので手入れをしなければあっという間に風化してしまうだろう。
当然雪の多い地域なので来年にはどうなっているか。

因みにこの場所のすぐ裏手に見える山々は、建設廃棄物を処分する為の埋め立て地だったりする。
引っ切りなしにトラックが行き来していたのはその為だった。

御伽噺と現実の境目で。

ついでに最後の戦士:悪の根のトレイラーも紹介。
映画の撮影は2019年から2020年に行われ、初演は2021年1月1日だった為放棄されてから一年も経っていない。
落書きなどもなく良い状態の場所を見る事が出来たのは幸せな事だった。
The Last Warrior: Root of Evil (Original Motion Picture Soundtrack)
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