至聖三者(三位一体)教会の廃墟 - Trinity Church in Russia -
2021
13
確かに廃墟と化した教会を目指してはいたが、自分が目指している教会とは違った教会に辿り着いてしまったある日。

至聖三者(三位一体)教会と説明のあった場所を目指していたが、果たして此処がそうなのか。
そして至聖三者(三位一体)教会の建築様式とは…?
と思っていたら、何かと変な場所へ繰り出す某Fさんが正教会の神父様に聞いて教えてくれた。(ありがとうございます)

『教会建築上で至聖三者(三位一体)教会の特別の特徴というものはないようです。
正教会の教会建築はビザンチン様式と呼ばれるのですが、特徴としては
①上空から見下ろした時に外壁が長方形や正方形でなく十字型になっている
②屋根の中央部がドーム状で、一番高くなっている
③至聖所(聖職者が祈る一番奥のスペース)と聖所(信徒がいるスペース)の間に
イコノスタシスという仕切りの壁がある
ということで、神学的な説明付けもされているとのことです。

②には該当しないようだが、①と③は該当していた。
何分この辺り、廃墟と化した教会が多かった。
しかし廃墟と化していながら、訪れる者は未だいるらしく花が添えてあったり小さな十字架が飾られている場所もあった。
この場所は今では農場の敷地内になってしまっているらしく、隣には土や干し草などが雑然と置かれている有様で
趣もへったくれもなかった。なんとも悲しい。

目立つ場所の入り口は塞がれていたが裏手の恐らく正門にあたる扉は無理矢理こじ開けられている形跡があった。

静かで、そして何もない。

誰に祈りは届くのか。

私は神というものを特別信じている訳ではないは、それに相当するような不思議なナニかは絶対に
いた方があった方が楽しいと思っている。じゃなきゃ世界は退屈だ。

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