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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

旧ソ連の廃墟と化した宇宙構造研究所 - Abandoned Institute of Space Structures of Georgia -

2022
16


旧ソ連の宇宙開発関連の廃墟といえば、バイコヌール宇宙基地の廃墟が代表的な物かもしれない。
しかしそれ以外にも宇宙開発関連の廃墟は存在する。



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畑ばかりが広がる田舎町にポツンと。



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放棄されてから2017年迄管理されていたが、音楽祭(野外フェス)の会場となり2年は続いたようだ…が、
財政的及び法的な問題があった為それ以降は再び放棄される事となった。



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グルジアの宇宙飛行士は今まで宇宙へ飛んだ事がなく、国は宇宙船も作っていないという。
しかし1999年7月23日、グルジアの宇宙構造物研究所によって作られたリフレクターという構造物は軌道に乗り
初めてテストに成功した。
7月23日はグルジア最初の宇宙物体の日として祝われるそうだ。



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そんな場所で過去に音楽祭があったという事実が凄い。
旧ソ連の未完成の原子力発電所でも過去に音楽祭があった事を思い出した。
残念ながらそれも現在では当然行われていない。



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音楽祭で使用された売店などの建造物や車などが今もそのまま残されている。



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あれはブランかな。
バイコヌールも行ってみたかった。いつか観光地化するかと思っていたがその前に心無い阿呆によって
機体に落書きが施されてしまったのが非常に残念だった。



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廃墟を取り巻く環境は唐突に変化する。
こうして行ける内に行けた事に感謝する。



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グルジアの宇宙センターの建造は1980年に始まった。
この複合体は科学産業プログラム "コメット "の枠組みの中で作成された。
そして建造物の複合体は宇宙探査の為の様々な機器の作成とテストに関する大規模な実験を行う為
この地に建設された。



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事務所や実験室を備えた管理棟、技術者の居住棟、高さ40mのキューブ型建造物、直径30mの円形建造物。
2000年代初頭に取り壊されたが高さ30mの無重力体験用プールもあった。
また裏庭にはクレーン、いくつかの観測ブース、グルジアらしい小さなブドウ畑もある。



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音楽祭の名残と、宇宙開発の名残をそのままに。
星降る夢を見る事など二度とないであろう片田舎の廃墟



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幽幻
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