写真展『旧ソ連時代の構造風景』
2022
28
Webサイト冒頭より -----
2月24日、ロシア軍によるウクライナへの武力侵攻が始まりました。民間人も巻き込まれ、今もなお数多くの人命が失われています。
こうした不幸が起きた背景となったロシアの歴史や思想、文化について考えながら、旧ソ連の構造物を撮っている写真家・星野藍さんの写真集をめくってみました。
私がそこから何を読み取り、どう感じたかはあえて記載しませんが、色々な感情が押し寄せました。
皆さんがそれぞれどう感じるかが大切です。
ダブルトールアート(&エスプレッソバール)
服部雄二

【内容】
旧ソビエト連邦時代に建てられた建築物や構造物を展示します。
【会期】
2022年4月11日(月)~23日
平日 9:00-18:00
16日(土)12:00-16:00
17日(日)12:00-16:00
22日(金)19:00-21:00 ナイトギャラリー
23日(土)12:00-16:00
【会場】
Double Tall Art & Espresso Bar
中央区日本橋本町4-7-5
※ ワンドリンク制
※ 図録発売予定
公式webサイト
当方在廊予定17日日曜、22日金曜、23日土曜です。
今回のロシア、ウクライナの戦争に関して思う事は勿論多い。
今回の写真展に関しては、廃墟を出すのはどうしても戦争の風景を彷彿させられてしまうだろうと思い、
現役の建築、モニュメント、構造物で構成した。
長年廃墟を撮影しているが、頽廃美とは謂わば贅沢品というかファンタジーのようなものだと思っている。
それに美しさを見出す事に現実感は付随してこないものだ、と。
廃墟というものは様々な側面から見る事が出来る。ダークツーリズム、歴史の一面、悲しみの記憶。
全てを包括しているが故に表現を間違えると危うい。
欧米ではロシア文化を忌避するキャンセルカルチャーが広がっている。
侵攻・戦争と文化は切り離して考えるべきだと私は思う。
私が常日頃好きだと言っている『旧ソ連』には政治的思想はなく、建築や構造物観点、デザインという観点で
見てはいるのだが、そういった話が一切通じず暴言で攻撃された事も過去にあった。
旧ソ連というものの扱い方の難しさを実感した出来事となった。
個人的には美と政治は切り離した所にあると思う。
各国々の民族性も尊重する気持ちも勿論ある。
ソビエトという時代は数多の悲劇を生み出した負の歴史である側面が強い事も認識している。
その上で、ソビエトデザインというものの構造的美しさはまた別物として捉えている。
私に出来る事は無に等しい、しかし写真家として表現出来るものがあればと思っている。
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