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SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

キルギスの面白い墓地、アラ・アルチンスコエ墓地 - Ala-Archa Cemetery in Kirghiz -

2022
08


ビシュケクの静かな住宅地の一画に、ちょっと面白い墓地がある。



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まるでモニュメントを羅列した屋外美術館のような。



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アラ・アルチンスコエ墓地。(Алаарчинское кладбище)



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1948年に開業。
1973年以来フルンゼ市議会の執行委員会の決定により、限られた土地しかないこの墓地には
政治的及び公的地位を持っていたキルギス共和国の市民の埋葬と再埋葬を目的ととしている。
政治家、芸術・文学・科学・教育の名誉ある労働者、そしてキルギス共和国の英雄などがこの墓地に埋葬されている。



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キルギスの初代首相も埋葬されていると知ったのはこの地を離れてからだった。
キルギス初のバレリーナの墓地もあるらしい。



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基本的には撮影禁止のようだが、敷地内で清掃していた職員に申し立てた所
「少しなら撮っていい」と言ってくださったので、撮影に関してはきっとその時々によりけりだと思う…。
(あとは公的に許可を得るかだろうか)



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墓地で犬が死体を掘り起こすとか死臭がするというレビューもあったが、
私が行った時は犬の姿もなく死臭も一切感じる事はなかった。
穏やかで綺麗な墓地だった。が、余り訪れる人もいない一画もあり、
その辺りは心寂しい雰囲気が漂っていた。



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キルギスはイスラム教の国ではあるが、墓が許されるのは信仰が比較的ゆるいからなのだろうと思った。
シンガポールで見た古いイスラム教徒の墓には名前すら刻まれておらず、緑に飲み込まれ
土に還りゆくかのような荒れ果てぶりだった事を、こちらの墓地とは対照的であるな…と思い出したりした。
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