ビシュケクに残る廃劇場(一部)とチャイハナ - An Abandoned Theater & Chaikhana in Kirghiz -
2022
21

そこは実にひっそりと残る。

首都ビシュケクの中心部のとある古い建物。
様々な店舗が入る所謂雑居ビル的な建物だろうか。

そこは元々小さな劇場だったという。
劇場閉鎖後、高い天井のその部屋は二分割され、下半分は現在カフェバーに、
上半分は未使用の侭埃を被っている。

折角のソビエトモザイクが勿体無い。
下に降りると確かにモザイクの下半分が確認出来た。

カフェバーから聞こえる重低音が鈍くズンズンと劇場跡内に響く。
とても首都のど真ん中とは思えない、不思議な気持ち。
普段は施錠され中に入る事は出来ないが、管理者の女性に許可を頂き特別に入れて貰った。

思わぬ場所で廃墟成分を吸収したところで、チャイハナへやって来た。
ビシュケク滞在中毎日一回はチャイハナに行っていた。
ぼんやりと熱い茶を啜る時間のなんと幸福な事か。

テーブル席と、日本で言うところのお座敷のような席がある。

ご飯も充実。
まずはキセーリ(とろみのあるベリーのジュース。デザートとして食べる方法もあるらしい)、ナン。
キルギスなど中央アジアのナンはどっしりとしたパンタイプだ。

ニンジン、キュウリ、ハムなどのサラダ。味付けが朝鮮風で馴染み深い美味しさ。

マントウ。羊や牛のひき肉を、小麦粉を伸ばして作った生地で包んで蒸した料理。
キルギスの餃子のような食べ物だ。餃子が好きなので無限に食べられ……はしないかな、サイズがデカい。

ティフテルという肉団子入りのスープ。ナンを浸して食べると良し。
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