モスラヴィナ人民革命記念碑、バニヤ人民蜂起記念塔…旧ユーゴスラビア各地に残るスポメニック - Spomeniks that remain in various parts of the former Yugoslavia -
2022
12
スポメニック。旧ユーゴスラビア各地に残る戦争記念碑の事だ。
私がスポメニックを初めて見たのは確か2009年頃、インターネット上のとある記事を見た時だった。
世界にはこんなにも奇妙な構造物が存在するのか。己の想像を超えたものがそこにはあった。
それから約10年…自分自身でスポメニックを対峙する日が来るとは思ってもいなかった。

モスラヴィナ人民革命記念碑。
やはり初めてスポメニックの中で特に印象的な造形をしていたのはこれだった。

バニヤ人民蜂起記念塔。
モニュメントというより建築物、中は博物館や図書館、カフェなどがあった。
私が訪れた二週間後、入り口が封鎖されたと聞いたが今はどうなっているのだろうか…。

パルチザン分隊記念碑。
当時の姿は寝姿ではなく、直立したまっすぐなものである。

英雄の谷スーティイェスカの戦い記念碑。
モンテネグロの国境からそう遠くないだろうと思っていたが、山道がなかなか延々と続いた記憶がある。
しかし緑一面のその山景色は一生忘れない。

戦死者慰霊碑。
不思議な宗教的儀式会場のような作りをしており、神秘を感じずにはいられなかった。

ブバニ記念公園、3つの拳記念碑。
私が初めて対峙したスポメニック、それがこの3つの拳だった。
ブルガリアから国境を越えバスでセルビアへ、そして真っ先に足を運んだ。
そのままコソボへ行く予定だったが、様々なトラブルに見回れ散々な目に遭ったのも、今となっては笑い話だ。

恐らくスポメニックではないと思うのだが、ボスニアの山奥で道を間違えて若干迷子になった時偶然遭遇したモニュメント。
外国人が越えてはいけないボーダーポイントがある事をこの時初めて知った。

カディニャチャ記念公園。

本当は晴れ渡る青空の下明るい時間帯に撮影したかったのだが、車の渋滞や悪天候により日も落ち霧も出て…。
長年お蔵入り写真にしていたが、イベントで出してみたら「かっこいい」と言われたので、
もっと早く出しておけばと若干後悔した。

ネレトヴァ川の戦い記念碑、負傷兵記念碑。
暴徒によりダイナマイトで爆破され、現在枠組みしか残っていない。

スポメンドーム、コラシン市会館・市庁舎。
ドムとは家という意味だ。モンテネグロのコラシンに位置するスポメニック複合施設である。
余りスポメニックっぽくないと感じるのは私だけだろうか。

イリンデン記念碑、マケドニウム。
無限へのパスポートで出てくる四次元怪獣ではない。
見る人から高確率で「ブルトン?」と聞かれる。確かに似ている。
この辺りの考察(?)は是非旧共産遺産を…。

スポメニックを巡る旅、再び駆け回れる日はいつになるだろうか。
旧共産遺産、改めてよしなに。
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