西郊ロッヂングに宿泊した時のお話し(2020年晩夏) - Nishiko Lodging in Tokyo -
2023
10
2020年9月、まだまだ秋とは言い難い夏の終わり。
コロナ禍に突入したこの年は、悉く海外への旅の扉が閉ざされ日本国内で閉塞感を味わいながら
悶々とした日々を過ごしていた。
こんな事をしていても仕方ない。せめて都内を旅行してみようじゃないか、敢えて。
今まで近すぎて逆に足を運ばなかった場所へ行ってみよう。

そうして降り立った先は東京都杉並区荻窪。


西郊ロッヂング。


もう名前からして惹かれて止まない。

1938年(昭和13年)建築の洋風建築で2001年(平成13年)の改修後賃貸住宅となっている。
西郊という旅館として営業されているのは本館の方で、新館が賃貸住宅として活用されている。
2020年の段階では満室との事だった。


宿泊させて頂いたお部屋。
…今まで正直日本の鄙び系旅館に自ら宿泊する事にはそこまで興味なかったのだが、この頃から目覚めてしまった。
楽しい。人様のお写真を見せて頂くのではなく、自分で体験として肌で実感するのが楽しい。
それから密かにちょこちょこと日本国内も各地鄙びを吸っていたりはするのだが、
アウトプットが壊滅的に遅いのでまたそのうち気が向いた時にでも…。

船底のような形をした天井というのは都内の別な旅館もこのような形をしていたような気がする。

建物内も少々探索させて頂いた。



サインプレートが袋に入ったままなのも何だか良い。



ここ迄貴重な趣深い建築物ではないが、私の親族も嘗て学生向けの下宿場を営業していた事がある。
遊びに行くと学生さんたちが廊下を行き来する姿を見かけたものだ。
…昭和らしい景色の残っていたあの場所を、今も残っていたら絶対写真を撮っていただろう。

注意書き。

昔のお家には何処でもこの手の剥製があったような気がする。

















暫し夢中。


夜は電車に乗りシュクラン中井へ向かった。友人とアラブ料理を食す時間。

何を食べても美味しかった(食レポに向いていない人間)(一応グルメ系メディアでも書いていたのに)




友人と解散し西郊ロッヂングに戻る途中、ちょっと小腹が好き近くの町中華で餃子をテイクアウト。

ニンニクがガッツリ効いていて美味しかった。
次は店内で食べたいと思っていたが、次に荻窪に用事がある時立ち寄ったら閉店していた…。
コロナ禍で、気になっていた店や好きな店もかなりの数が閉店してしまった。

餃子を食しお風呂へ。古き良き感じが良い。

お茶を啜りぼへーっとする夜。




近年昭和や平成レトロが持て囃されているが、こうした昭和の残響もどんどん失われつつある。
国の登録有形文化財にも登録されている西郊ロッヂング、貴重な昭和を肌で感じる事が出来て幸せであった。

尚翌日の昼食にも餃子を食べた。
好きなんです、餃子。
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