旅館鳳明館に宿泊した時のお話し(2020年夏) - Homeikan in Tokyo (Japanese-style hotel) -
2023
21
2020年8月、終戦記念日。
私は靖国神社へ向かっていた。

コロナ禍を持て余し、暇をしていたのだ。
こんな時でも靖国はいつもの終戦記念日なのだろうか…?と思ったらそうだった。



因みにきちんとした参拝は長蛇の列になっていたので断念した。
友人は1時間以上並んだとの事だった、気合いが違う。
かき氷だけでも食べていけばよかった。

とりあえず当時開店したばかりだった香港の軽食屋でアイスレモンティーとフィッシュボールを食す。

今ではこの店舗も閉店している。立地は悪くないと思うけど求める客層が来なそうな場所だったからな…。

ついでに解体と聞いた関東大震災の復興建築・旧相互無尽会社ビルを見に行った。
神保町歴は長いがこの目で見たのは初めてだった。(存在だけは知っていた)

そしてこの日の目的地、旅館鳳明館へ。
コロナ禍で海外へ飛べなくなっているこの時だからこそ行っておこうと思い立ったのだ。

鳳明館とは、夏目漱石や森鴎外をはじめとする文豪たちが愛した本郷に佇む純日本旅館だ。
本郷には今はなき本郷館の最後を見に2011年にも足を運んだ。(当時の写真何処いったっけ…)
あとは昔本郷に住んでいた友人が浮気をしてバレて別れ話をするも別れて貰えず病んだ彼女に
地獄の果てまで追いかけられるが如く北京まで逃げたのに追ってきた助けてと夜の公園で相談されたっけな…
自業自得である、知らんがな。


私がこの時宿泊したのは鳳明館・森川別館。
時が昔のまま止まったかのようななんとも言えない不思議な雰囲気が漂っていた。

自由に見てくださいとのお言葉に甘えて暫し見学。
別館に宿泊するのでとりあえず別館のみ内部を見て歩いた。本館もいつか宿泊したい…。

意匠を凝らした設えが兎に角趣深いのである。

至る箇所に縁起物が隠れているので探してみてくださいね、と。
宝探しのようで楽しい。









個人的にはこの蜘蛛の巣が堪らなく好みだ。



海老も可愛い。


いやもう、堪らない。
築100年を超える宿泊出来る登録有形文化財。現在デイユースのみだがいつかまた宿泊出来る日を夢見ている。
この日の夕飯は香港傳奇 Legendary Hong Kongで。

艶やかな叉焼が挟まったポーローパオ。ポーローパオは香港のメロンパンと呼ばれている。

嗚呼最高。

パリップリッとした海老の春巻きが入った腸粉。

好き。

こちらは黄ニラと海老の腸粉。ぷるぷるつるり、うん、好き。

海老入り蒸し餃子。うん、好き。

余りにも可愛い3色の焼売。

凍奶茶。あっという間に飲み干した。
ちょっと食べすぎたが満足。

鳳明館に戻りお風呂に入る。

そしてお部屋でぼへーっと夜を過ごした。

こんな素敵な旅館で文豪のように原稿を書く事が出来たら素敵だな…
と思いつつもきっと実際はぼへーっと過ごす事しかしないだろう。
そして翌日も香港料理を喰らっていた。
こちら香港 贊記茶餐廳 飯田橋店。

ポーローヤオ、愛してる。何故こんなにもバターが合うのか。

叉焼ローストポークライス。破壊力の大きい美味しさだ。

久しく食べていない…。行くしかないな。
…最後は香港料理で〆るが古き良き昭和の空気を感じられる旅館鳳明館、非常にお勧めである。
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