虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑 - Denkmal für die ermordeten Juden Europas -
2023
26
ポーランドからバスでドイツへ入国した翌日。
兼ねてから気になっていた『虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑』へ行ってみた。
(ホロコースト記念碑とも呼ばれる)

無機質なグリッド状に並ぶ石碑に圧倒される。

ベルリンのブランデンブルク門の南に開設されたホロコーストで殺されたユダヤ人犠牲者の為の記念碑である。

様々な高さのブロックが2711基も連なっている。
入り口に近いブロックは低いもので、中心部に進んでいくにつれて高くなっていく。
自分の身長より高いブロックの間を歩いているとまるで不思議なダンジョンに入り込んだような気分になる。

歩き回っても歩き回っても飽きる事がない。
地下にはホロコーストに関する情報センターがありホロコースト犠牲者に関する資料などが展示されているが、
それよりも子供たちはブロック群の間を走り回っている方が楽しいようであった。


実際ダンジョンのようで楽しい。しかし、このブロックは全て模様も文字も何もない。
それは名もなき墓標のようにも見え、背の高いブロックを見上げると牢獄の中にいるような感覚をふと覚えたりする。
高いブロックの陰から突然現れる人間に驚く瞬間もあり、ベルリンの街のど真ん中にこのような空間がある事が
少々不思議であったが、後々調べるとここには元々ベルリンの壁が建てられていた場所だった。

静かに物思いに耽りたくなる場所である。




この場所からそう遠くない場所にロシア大使館があるので、このご時世だからこそ(当時2022年5月)見に行く事にした。
その時の様子はまた別な機会にでも。
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