タジキスタンの首都ドゥシャンベ、青空市場と人権のないトイレ - Dushanbe, capital of Tajikistan -
2023
01
2023年のゴールデンウィーク、コロナ禍の収束が見えつつある今日この頃だがそれと
反比例するかのように円安が加速する無慈悲な令和の皐月、誠に遺憾である。
しかしだからと言って歩みを止める事は不可能である。円安を理由に自らの行動を制限する等…
無理だ、死ぬ。心が死ぬ。
というわけでタジキスタンへ行ってきた。
旧ソ連構成国のひとつ、中央アジアに属する辺境とも言える国である。

首都の名はドゥシャンベ、都市名は1961年迄はスターリンの町を意味するスターリナバードであった。
ドゥシャンベとは土曜日の二日後という意味である。月曜に市場が開かれた村から急成長した事に由来する。
ドゥシャンベ駅構内にソビエトモザイクがあると聞いてやってきたのだがなかった。
再開発も進んでいるし近年ソビエトの様々な痕跡は失われる一方である。
仕方ない。それよりもトイレに行きたくなった。

案内に従い地下へと向かう。不穏な空気が漂う気がする…。

多分普段はここに清掃員を兼ねた小銭を回収する係の方がいるのだろうか…?
いないのでそのままトイレへと入る。男女分かれた作りになってはいる。

何やら青いぞ…。

…まさかのニーハオトイレ。マジか。
いや、旧ソ連圏の国々でニーハオトイレに遭遇するのはちょいちょいある、しかし、ここは首都だ。
首都で一番大きな駅構内のトイレだ。それでこのザマか…!!!
仕方ない。人が来ない事を祈りながらさっさと用を済ませる。
水道管から漏れる水にヤスデが群がりまくっていたのがとても不気味だった。うぅ…。

シャバの空気の美味しさを感じる。
おんもはいいね…。

ちょっとホームまで行ってみよう。警備も緩そうだ。

写真を撮っていても特に何も言われない。良かった。電車の本数はそこまで多くない。タジキスタンだしな…。
アブハジアのスフミ駅で写真を撮っていた時は大変な事になったっけ…
警察署まで連れて行かれて尋問、その後解放されるかと思ったら何故か植物園を警察官とデートする事になった。
丁寧にホテルまで送ってくださったけどちょっと気まずかった。

5月ではあるがドゥシャンベの昼間の気温は30度を超える。もう夏みたいなものだ。
というかドゥシャンベ在住の人はもうタジキスタンは夏だよと言っていた。

線路上に架かる歩道橋で青空市場が開かれているようだ、折角なので行ってみよう。



売っている物は正直ガラクタが多い気がする。この雑な感じ、好き。

駅や線路を眺める時間も楽しい。

駅の反対側はローカルな市場になっていた。

散策しても良かったが他に行きたい場所があったので引き上げる事に。

なんとなく、タジキスタンはまた訪れそうな気がするのだ。



田舎でも都会でも街の至る箇所でお見かけするラフモン大統領。
見かけるとうっかり撮影してしまう、謎の中毒性がある。

可愛い車と。

可愛い猫。

肉のある景色はついつい足を止める。

こちらのホテルはガスターニッツァ・ドゥシャンベ。
ドゥシャンベに残る貴重な『ソビエト時代を感じ取れるホテル』である。
ブッキングドットコムなどでは予約不可、現地で値段を確認した所一泊35ドル。
値段の割に施設は微妙…と知る人は言う。しかし立地は良い。

ホテルロビーではフロントのおばちゃんや近所のおばちゃんおじちゃんが6、7人集まってお茶をしていた。
やる気のない緩い感じがまた私好みではあった。
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