夕刻に鈴虫啼く、山奥にて廃校/四
2009
16
追憶と望郷を秘め明日の見えない空の下日々を刻む
こんな日常思いすらしなかったあの頃
過ぎ去った時は、重い

幼馴染みと、会った
10年振りに会った彼女は、相も変わらず飄々とした風貌で、
雲も掴めぬ滑らかな上の空

懐かしさ故止まらぬ思い出話昔話
嬉しかった筈なのに、尽きると止まる言の葉はどうする事も出来ず

あれだけ一緒に走って、手を繋いで、通学電車も迷子の遠足真っ暗森も
雨の日差した小さな肩並べの相合い傘も、
砂糖菓子のように、現実に溶けていった

「私、今度結婚するの」
沈黙破る追い打ちは、秘餗の心も噛み砕き

「おめでとう」
当然乍ら、其れしか云えず
同時に含む、「さよなら」と

…
あーあ、
大人になんて、
な~りた~くな~~い…(腐
こんな日常思いすらしなかったあの頃
過ぎ去った時は、重い

幼馴染みと、会った
10年振りに会った彼女は、相も変わらず飄々とした風貌で、
雲も掴めぬ滑らかな上の空

懐かしさ故止まらぬ思い出話昔話
嬉しかった筈なのに、尽きると止まる言の葉はどうする事も出来ず

あれだけ一緒に走って、手を繋いで、通学電車も迷子の遠足真っ暗森も
雨の日差した小さな肩並べの相合い傘も、
砂糖菓子のように、現実に溶けていった

「私、今度結婚するの」
沈黙破る追い打ちは、秘餗の心も噛み砕き

「おめでとう」
当然乍ら、其れしか云えず
同時に含む、「さよなら」と

…
あーあ、
大人になんて、
な~りた~くな~~い…(腐

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