フェスティバルゲート
初めて足を運んだ大阪、最初の観光場所、でした。
当時まだ、廃墟写真は撮っていなくて、写真自体も授業で習う位で、
寧ろまだ絵を描いている頃でした。
だけど、その時感じた何とも言えない隙間感と云うか、退廃感に、
沸々と好奇心と冒険心を覚えました。
真っ赤な夏。砂色の街に見えたその場所で、クリームソーダを飲みながら
ぽっくらぽっくら、日傘を差してお散歩しました。

此処が完全に営業停止し、街の中心にぽっかりある(半)廃墟と為ったと聞き、
いつか、いつか、いつか行こうと思っていたけど。
そのいつか、は、とっくに遅くて。
すっかり何処からも封鎖されてしまって、おりました。

外壁をぐるり、ジェットコースターを見上げる事しか出来なくて。
もっと早く、動いていればよかったな、と。
廃墟は、ナマモノ。
合掌。


