FC2ブログ

SATIAN/39 -頽廃放浪記-

廃墟/旧共産圏/未承認国家/国内外の”世界の果て”へ。ヒトノココロノスキマをキリトル頽廃放浪記。

.Old Kumano-Daira Station 2

2011
01
ウキタは、ヨヲコのすべてを知っていた。

「シンとミキ姉がね、ヤッてた。
なんか、蟷螂の交尾みたいで滑稽だった」
シンとヨヲコの実姉の情事も
「私にとっては酷刑ー」







_MG_8435.jpg







「高校のOBとか云うイナセだけどしょぼい代理店営業が、きたの」
ロクと呼んだトランペット噴きの青年の事も
「彼女いるみたいだけど、なんとなく、奪っちゃった」
「別に。ただ、気が向いたから」


「数学のセンセね、アキモトさんて云うんだけど、
三角関数のおしえかたが最高上手いの」
数学教師との戯言も
「不倫じゃないわよ、そんなんじゃない、ばか」


「ロク君の彼女も、吹奏楽部のOGなの」
サキコの家に週の半分入り浸っている事も
「あの人、最初から、レズだったら楽だったかもしれないね」







_MG_8440.jpg







「楽譜なんて読めなくたって、いいもん。
過去も、今も、この先もずっと、
天才である事を証明してやるわよ」
ヨヲコにちくりと小言を云う勇者ユウスケ君の事も
「でも、あいつ、割と好き。あゆー子、なかなかいないから」


「雑誌記者て、もっと華やかかと思っていたら、
思いの外地味ね」
ヨヲコの才能に惚れ込んだ雑誌記者タチカワの事も
「でも、指輪くれたんだ。こんなの、初めてだ」







_MG_8475.jpg







シンの事を、ヨヲコは心から愛していた。
幼少から、知っている。
右にシン、真ん中にヨヲコ、左にウキタ。
幼馴染みの三人は、手を繋いで、笑う時、泣く時、怒る時。
何があっても、いつも一緒だった。


ただ、ヨヲコはすでに、天才だった。
その幼さに不均等な妖艶たる美貌、類い稀無い才、
ヨヲコは永遠の夏休み少女、羽を捕まれたら死んでしまう、
だが、周りは、ヨヲコを捕らえて離さなかった。


ずっと夏休みがこのまま続くものだと、ウキタは信じて疑わなかった。
だが、ヨヲコが選んだのは、シンだけだった。








かなり気まぐれに続く。



***************************


その他ヨヲコちゃん

松尾鉱山/群青色のヨヲコ
松尾鉱山/続・群青色のヨヲコ

小串鉱山/緋色のヨヲコ
小串鉱山/続・緋色のヨヲコ

湯原ロープウェー/杜若のヨヲコ
湯原ロープウェー/杜若のヨヲコ・弐
湯原ロープウェー/杜若のヨヲコ・参

再・化女沼レジャーランド/紫苑のヨヲコ・壱
再・化女沼レジャーランド/紫苑のヨヲコ・弐

さよならまつおちゃん/白菫のヨヲコ 弐
さよならまつおちゃん/白菫のヨヲコ 参
さよならまつおちゃん/白菫のヨヲコ 四
さよならまつおちゃん/白菫のヨヲコ 伍

天国にいちばんちかい場所 3/七色ヨヲコの絵空事



***************************







にほんブログ村 写真ブログ 廃墟・廃屋写真へにほんブログ村 写真ブログ アート写真へ
スポンサーサイト



 ヨヲコちゃん 廃墟 廃駅

0 Comments

Add your comment